合法木材供給事業者認定
合法木材供給事業者認定とは、合法・持続可能性のある木材の取り扱いを奨励する認定です。認定を受けた事業者は同認定を取得した事業者のみと取引することで、その合法性を保ちます。
木造建築や木製品は、新建材などに比べ、温もりがある、やさしさがある、癒される、安らげるなどといわれます。
近年、京都の木材業界は、厳しく廃業なども、増えてきておりますが、早くから、ただ木材を売るだけでは、この先、生き残ることは困難と考え、前社長が加工等の付加価値をつけて商売をしていこうと、機械設備等も増やし、他社との差別化に努力をしておりました。
木材販売のほかに、和風の床几や、いろり、ベンチ、テーブル、イス、学童机等々の木工品や、丸太小屋、ゴルフ場での雷から避難するための避雷小屋建設等を、京都府内産の北山杉、ヒノキを主に使用して作っております。
丸太小屋も避雷小屋も、工場内で、予めキット化し、建築のプロでなくとも素人でも作る事ができるように工夫しております。
板五製材のテーマは「楽・愛・心」木を楽しみ、木を愛し、木に心を注ぐ。といつも木材に対して、需要拡大、発展を夢みておりました、前社長の遺志を継ぎ、そのまま仕事を引き継ぎ、幸い信頼できる優秀な社員に、全面的に助けられ、今日を迎えております。
こういった理念のもと、今後も精進してまいります。
北山丸太とは北山杉の皮をむき、加工してつくられた建築用材であり、古くは600年前室町時代から茶室や数寄屋に愛されてきました。
その美しい丸太は一般的な木材としてよりもむしろインテリア素材として重用され、かつては京の住宅の床柱としてもよく用いられていました。近年では曲げの強さなど構造体としても改めて注目を集めています。
このように長い歴史と優美な特質を誇る北山丸太ですが、昨今の和建築の減少や北山丸太の加工ができる製作所が京都に数件しか残っていない現状もあり過剰供給となりつつあります。
板五製材では北山丸太をつかって大小多様な製品を生み出しており、以前には京都府知事が使用する演台も製作いたしました。
北山丸太の加工やどういったことができるのか、詳しくはお問い合わせください。
京都では北山丸太(磨き丸太・絞り丸太)の新しい用途として、「面皮付き板」というものを作り、これを「洛北」と呼んでいます。「洛北」は右の図のように丸太を製材・加工し右の写真のような状態にしたものです。
洛北は多くは、腰板や壁板としてく使われています。腰板は通常、桧やパインの無垢材を目透かしにしたり、化粧合板などで変化を加えます。
「洛北」は磨き丸太や絞り丸太の皮の部分がデザインとなるため、自然な印象で変化を与えることができます。京都では、様々な施設でこの「洛北」(面皮付き板)を使った腰板が使われており、北山丸太の趣ある雰囲気を感じることができます。
一般的な木工品の製作所のプロセスは、原木を購入しそれらを加工して製品を生み出し市場で販売しています。
一方で、板五製材では製材から制作までひとえに担っているため、さまざまな顧客のニーズに応えることができます。
板五製材では、持続可能性のある材木業界の発展・寄与を目指すべくさまざまな資格・認証を取得しています。
合法木材供給事業者認定とは、合法・持続可能性のある木材の取り扱いを奨励する認定です。認定を受けた事業者は同認定を取得した事業者のみと取引することで、その合法性を保ちます。
京都府産木材認証制度は、京都府産木材の利用により、木材の輸送時に排出される二酸化炭素量(ウッドマイレージCO2)の削減と森林整備を促進することで、地球温暖化防止を進める制度です。
京都木材規格は、京都産木材の品質性能を適切に測定し表示するための京都独自の規格で、 一般社団法人京都府木材組合連合会によって認定を受けた事業者が、京都木材規格によって定められた方法で京都産木材の品質・性能を測定し、製品にラベル等で表示します。
みやこ杣木は「木の地産地消」を促進することで、環境負荷を減少させ、二酸化炭素(CO2)の吸収・固定、水源かん養、土砂流出防止、国土保全など森林の持つ多くの機能の増進を目的とした認定です。
木材は本来、環境負荷が少ない素材ですが、遠方から木材を輸送する場合はそのかぎりではありません。輸送時の燃料消費によって環境に負荷をかけてしまうためです。
この輸送時の環境負荷を数値化したものが「ウッドマイレージ」という概念です。
島国であるという特性もこの一端ではありますが、日本は他の先進諸国の平均と比較しても大幅に高いウッドマイレージを抱えています。
板五製材では材木業界の持続可能な発展のみならず、ビジネスを行ううえでの環境への負荷低減も重大な責務と捉えています。
そのため「京都府木材認証制度取扱事業体」や「みやこ杣木」といったウッドマイレージを低減させるための認証を積極的に取得し、今後も環境の保護に努めてまいります。